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第14回 地域健康文化学会大会のお知らせ
2012.1.29
日時:2012年4月7日(土)午前10時−正午
場所:
福岡市男女共同参画推進センターアミカス研修室C(Phone:092-526-3755)
(西鉄大牟田線高宮駅改札口左にでてそのまま歩道橋を右隣のビルへ)
参加費:500円
    年会費:
5000 =4月より新年度になりますのでよろしくお願い申し上げます。

1. ご挨拶・ご連絡
2. 口頭発表
発表者:
松原慎氏(製鉄記念八幡病院心療内科・医長)
専攻:心身医学・催眠療法
研究テーマ:催眠の効果的適用法
発表表題:
伝統催眠の基本骨格
<内容抄録>
 催眠は、19世紀にメスメルが動物磁気説を唱え、後にシャルコーがフランスアカデミーに医学的催眠を認めさせて以来、医療・心理援助の場において活躍してきた。しかし、その用法は雑多なもので、医師・臨床心理士による援助から、自称カウンセラーによる民間治療のみならず、未だはびこるショー催眠術師まで広範に及んでいる。20世紀半ばに活躍したミルトン・エリクソンの登場以来、その治療的用法は飛躍的に進歩を遂げた。エリクソンの方法は、弟子のヘイリーやザイクらによってまとめられ、90年代以降日本に急速に輸入された。エリクソンが進化させた方法はエリクソンの催眠、あるいはエリクソニアンとして現在知られている。エリクソンの催眠には間接話法、yes set、などがあり、エリクソンまたはエリクソンの弟子たちが広めたエリクソンを端緒とする方法は現代催眠と呼ばれている。
 一方、シュブリエルの振り子に始まる観念運動を基礎とした催眠誘導が現在も存在している。これらは伝統催眠と呼ばれる。現代催眠・伝統催眠の分類は歴史的な時間による分類というよりは、エリクソン登場前に存在していた凝視法・観念運動などを伝統、間接話法などを現代という風に、技法論としての分類であると考えられる。その分類法には諸説あるものの、本論では筆者の仮説による技法論的分類を採用する。
 その上で、伝統催眠の技法を検討した時、伝統催眠の各種誘導法には技法論上の骨格が存在するのではないか、と考えた。この骨格をここでは伝統催眠の基本骨格と名付ける。
 本発表では、筆者なりに伝統催眠の基本骨格を明らかにし、各種技法における汎用性を検討し、骨格としての妥当性について論じる。
 筆者の考えでは、現代催眠は伝統催眠の基本骨格を持ちながら、その一部を省略することで得られる発展形と捉えることが出来る。しかし、それほど大事なことでありながら、催眠療法の専門集団において、基本骨格の存在は当たり前な前提として扱われ、その妥当性および汎用性が詳細に検討された形跡が見られない。  そこで、筆者は伝統催眠の基本骨格をここに提示し、その妥当性を検討することによって、今後、基本骨格や現代催眠に通じる、催眠誘導の技法論の根本となる議論を提出しようと思う

出欠は可否をご送付くださるかEmailあてにご連絡ください。
当学会への一日ビジターは、参加費500円をいただきます。


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